軍刀とは、明治維新後、陸海軍の将校が戦時に佩用していた実戦用の刀をいう。初め軍制の範を陸軍はフランス、海軍はイギリスに採ったため、軍刀もヨーロッパのサーベル式を模して、各自思い思いに作っていた。
西郷隆盛が留学中の大山巌少将に依頼して、不乱で作らせた軍刀も、中身は源左衛門尉信国であるが、外装はサーベル式である。しかし柄は西洋のフェンシング用を模しているため、棟のほうが逆に真鍮板となっている。
サーベルは片手で刺突するものであるため、柄が短く、かつ貧弱である。日本刀のように両手で持ち、斬切するには向かないので、陸軍は昭和9年2月、海軍は同12年10月、昔の太刀型式に改めた。両者の著しい相違点は、鞘が陸軍は鉄製、海軍は木製に鮫皮を着せたものだった点である。
軍刀修理班は、戦地において軍刀修理をした奉仕団で、昭和12年、日華事変の激化により、出征軍人の破損が多かったので、軍刀の研ぎ・外装修理・刀剣用油の配布・試し斬りの指導などを目的として、大日本刀匠協会の栗原彦三郎理事以下6名が第一班として、12年9月、北支戦線に出張した。以後、同協会から数回派遣されたほか、地方の刀剣関係者が奉仕団をつくり、その地方の師団の出生地に出張したこともあった。

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