桑名江(くわなごう)

  • 指定:重要文化財
  • 刀 (金象嵌銘) 本多美濃守所持 義弘 本阿(花押)(光徳) (名物:桑名江)
  • 京都国立博物館蔵
  • 長さ 2尺2寸9分(69.3cm)
  • 反り 8分(2.4cm)

 

桑名江は郷義弘の刀で「享保名物帳」に所載する。本多忠勝の嫡子で伊勢国桑名城主:本多美濃守忠政が鷹狩りに出たさい、民家で神棚み祀ってあるのを見て、召し上げたという伝説がある。本多美濃守忠政は忠勝の子、室は信康の息女。慶長三年四月美濃守に叙任。大坂の両役に功があり元和三年七月封地を桑名より姫路に移される。寛永八年八月十日卒、年五十七(寛政譜)
それを本阿弥光徳にみせたところ、郷義弘と鑑定した。それで埋忠寿斎に磨り上げさせ、佩き表に「義弘 本阿(花押)」、裏に「本多美濃守所持」と金象嵌を入れさせた。併せて拵えの金具も寿斎に作らせた。寛文5年(1665)2月、本阿弥光温が金三百枚の折紙をつけた。以後、岡崎城主の同家に伝来、戦後、同家を出た。現在は重要文化財。埋忠銘鑑に「すり上かなく共さうかん寿斎仕立申候」とある。

名物帳には、「本多中務大輔殿 桑名(江) 象嵌銘 長さ弐尺弐寸九分 代金参百枚
桑名より出る。区より七寸程上にこぼれ有。中心表に本多美濃守所持、裏に義弘本阿判象眼入(る)光徳也。」

形状は、鎬造、庵棟、中鋒。鍛えは、小板目よくつみ、僅かに流れごころ交り、地沸厚く、地がね明るく冴える。刃文は、小のたれ互の目交り、足入り、匂深く小沸よくつき、処々に金筋かかる。帽子は、表裏焼深く丸く返り浅い。茎は、大磨上げ、先剣形、鑢目勝手下り、目釘孔一。

(参考文献:日本刀大百科事典より転載・引用・抜粋)

(法量)
長さ 2尺2寸9分(69.3cm)
反り 8分(2.4cm)
元幅 9分5厘7毛(2.9cm)
先幅 6分4厘(1.95cm)
鋒長さ 1寸3分6厘(6.15cm)
茎長さ 6寸7厘(18.4cm)
茎反り 僅か