刀剣の鑑定において、その品物が作られた時代を検証するためにもっとも重要なポイントとされているのは、打刀や太刀の反りを正しく見分けることではないでしょうか。ここを見極めることは時代を知ることの他にも、その刀が本物の刀剣であるかという鑑別や、焼き直しをするかしないかということを決定するためにとても大切な点であるとも言えるでしょう。
しかし、残念ながらその見極めは容易ではなく、うっかり見誤ってしまうということも多いようです。
正しく反りを見極めるには、反りの見方の基本を押さえねばなりません。茎をまっすぐに立て、そこから反りを観察するのです。この見方をすることにより、はじめて先反りであるとか、腰反りであるなどという点を確認可能となるのです。ところが、茎を少しひねると、どのような刀でも、真ん中に反りの中心がくることとなります。これがうっかり見誤ってしまう原因の1つとも言えます。
特に実物の刀剣を直接見ることができない場合、たとえば印刷されたもので見る打刀や太刀の反りを見る場合、見誤りが増えやすい傾向にあります。印刷された刀剣の反りというのは、うっかりすると全て真ん中に反りが入っているように見えてしまいがちなのです。

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