鬼神丸国重
鬼神丸国重(きじんまるくにしげ)
- 位列:新刀中上作
- 業物:業物
- 国:摂津国(大阪府-北西部・兵庫県-南東部)
- 時代:江戸時代中期 天和頃 1681-1683年頃
鬼神丸国重は、本国は備中国阿賀郡水田郷(岡山県上房郡北房町)、通称は長兵衛、鬼神丸と号し、不動国重とも称した。大坂に出て中河内、つまり二代目:河内守国助に師事した。武蔵国江戸・陸奥国岩城・羽後国秋田・薩摩国などにおいて駐留して鍛刀の技を奮った。後に摂津国豊島郡池田町(大阪府池田市)に定住し、姓も池田と改めた。
遺作には寛文(1661)から、延宝(1673)間の年紀がある。
作風は、よく詰まった地鉄に、互の目乱れや大乱れを焼き、沸えよくつき、大与五国重に似て、少し劣る。
(参考文献:日本刀大百科事典より転載・引用・抜粋)