日本刀は長い歴史を誇る文化そのものですから、専門用語も数多く存在します。
独特な事柄を表現する言葉も多いことから一般にはあまりなじみがないかもしれません。
例えば「肌立つ」という言葉があります。
これは、刀身の地肌の模様がはっきりと認識できる状態を指します。
ですが言葉や意味を聞いたとしても、特に普段日本刀を意識する機会がない方だと、どういったじょうたいを指しているのか想像することが難しいのではないでしょうか。
このような専門用語は、日本刀を鑑賞する上ではなるべく早く覚えた方が、より日本刀を楽しめるかもしれません。

他にも、「肌詰む」「無地風」「匂」「働き」等があります。
「肌詰む」とは、刀身の模様がきめ細かいことを意味しています。
「無地風」とは、一見しただけでは模様がよく分からないものを言います。比較的新しい刀に多いと言われています。
「匂」とは、刀身の組織を指す概念で、焼き入れの際に生じる粒子の結合状態を意味します。いわゆる「沸」に比べれば滑らかで、派手な印象を与えませんが、玄人が見れば惚れ込む刀です。
「働き」とは、刀身に現れる模様の総称であり、一般に日本刀の模様は刀工の技量を反映します。

以上、専門用語の幾つかをさらっと見てきました。
初心者にとっては理解し辛い言葉もあったでしょうが、慣れるとその奥深さに親しみを感じる方も少なくないようです。

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